青春の創作オペレッタ。

学生時代に学生による創作オペレッタ（ミュージカルっぽいもの）に、二年連続キャストで参加していました。
教育文化会館の大ホールで、音楽セクションはオーケストラピットで演奏する本格的な舞台でした。
そのビデオが出てきたので、何年か振りで観たのですが…。
自分の演技や発声、歌い方、滑舌の悪さetc.…にテレビの前で悶絶。
おまけに、二年生の時はレオタード姿な上、ヒロインの女の子に嫉妬してすんごい意地悪を言う役でしたし。
まぁ、ヒロインに噛み付く噛み付く。(^_^;)
途中、舌が回っていないですよ？私。（笑）
ただ、自分を含めてみんな、すっごく熱いんですよ！
プロの目から見たら、稚拙なものかもしれない。
でも、初めて演技した人もいる、初めてクラリネットやフルートの楽器を吹いた人がいる。
それでも、ちゃんと“頑張っていい舞台にさせる！！”という熱さというか、情熱と必死さがビデオからでもすごく伝わってくる。
キャストだけではなく、演出（シナリオ作成、舞台演出）、運営部、音響、照明、大道具、衣装、音楽（劇中の曲やBGMの作曲、演奏）セクションのメンバー合わせて約250人で6ヶ月以上を掛けて作り上げたこのオペレッタの映像を久々に観て、すごく胸が熱くなりました。
このオペレッタに参加するために必要な活動費を稼ぐために、参加メンバーを募集する前の時期に学校が終わってからバイトをしてお金を貯めて、練習が始まってからは授業が終わってから毎日夜遅くまで練習をして…。
休みも返上して、地区体育館でずっと練習して…。
定山渓で一泊二日の合宿をしてから、そのまま授業に出たこともありました。
今だったら、とても出来そうにもありません。（汗）
私達が練習している影では、色んなセクションの人達が同じように頑張っていてくれて…。
そのお陰で素晴らしい舞台で演じることが出来ました。
最後の挨拶でセクションごとに挨拶をして、最後に運営部長が声を震わせながらお礼の言葉を述べている場面では、昔あの時あの場所で私が感じた時と同じように胸が熱くなって涙が零れそうになりました…。
緞帳が下りた後、全員がぐしゃぐしゃな顔をして号泣していたこと。
久し振りに思い出しました。
二年生の時は、舞台裏で前年のキャストの先輩達が来てくれて花束をくれて頭を撫でてくれて…。
あの6ヶ月間以上にも亘る情熱は我ながらすごかったなー…と思います。
私の所属していた科はオペレッタに興味がない人達が多く、しかもキャストでの参加は私がオペレッタ史上初だったそうです。
友人達も「何であんなのに参加するの？」とあんまりな言いようでしたしね。(^_^;)
それでも観覧は出席日数にカウントされるので、参加していない学生も強制観覧。
友人達は私のレオタード姿と、ヒロインに恋するもう一人の主人公の男の子に腕を絡め、他の女の子と取り合っているシーンや、最後に全員で主題歌を歌っている時に号泣している私を見て「顔を上げたり、下げたり鯉のぼりみたいになっているよ～！！」と笑い合っていたら、前の席にいたうちの母が振り返って目が合って固まったというオマケもありました。（笑）
先輩達、同期達、後輩達、今は何をしていますか？
それぞれ、毎日を精一杯生きていますか？
森先生、演出指導して下さった今は亡き、村井先生。
村井先生、天国でも演劇に情熱を傾けていらっしゃいますか？
その節はご指導をありがとうございました。
私はあのオペレッタのEDのダンスでミュージカルのオーディションの特技披露の時に踊りました。
そのおかげでオーディションに受かりました。
そのミュージカルも私の中で宝物となりました。
心が挫けそうになったら、またビデオを観てあの頃の情熱や頑張りを思い出そうと思います。