自分自身のカウントダウン。

一昨日、首都圏から仕事関係の上司とこちらでの上司に突然、呼び出されました。
普通、話す機会なんてないその方を含めての三人での顔合わせ。
そこで聞かれたことは、

「病院に通って薬を飲みながら仕事をしているって話を聞いたんだけど、大丈夫なの？」

もう何年も前から患っている肺の方ではなく、7月から治療している病気のこと。
こんな上の方から聞かれる位だから、また必要以上大袈裟に伝わっている気が…。(-_-;)
そこで、去年の今頃に健康診断の結果から病院で過度のストレスによる自家中毒になっていたことが発覚。
それまでは本当に常に身体がだるくて、体重も158㎝で36㎏まで落ちていた。
自家中毒って自律神経が狂って、栄養が取り込めないから自分の身体の脂肪や筋肉を食らってエネルギー代わりにするので、それで体重が減ってしまうのね。
それが判明されるまでも覚えないといけないことも覚えられない、いくら読んだり書いたりして覚えようとしても全く頭に入らない、そんな自分に焦って気持ちだけが空回りしていたこと等を伝えた。
そして今年の7月に病院で心理検査を受けて、今の病気が確定されて今は投薬をしながら治療をしていることも。
色んな話をしているうちにその方が

「ちゃんと目を見て話せているじゃない！」

え………？
一体、どんな説明を受けていたんだろう？
私の場合、会話にしろ行動にしろ一見、その病気とは思えないものらしいです。
その代わり、身体が自家中毒なりで蝕まれていくといういいのか悪いのか分からないもの。

「私、可哀想なの！繊細で傷つきやすいの！」ってアピールする人もいるけど、それは私は何故、アピールするのかが全く分からない。
優しくして欲しいのかな？
構って欲しいのかな？
私なら、それは逆に嫌だなぁ…。
今、通院している病院でも、初診の時は医師がその病気じゃなくて、ちょっとストレスでお疲れ気味な程度と思ったらしい。
それが心理検査で、どの項目も最悪値の結果で即、療養LVだと焦っていたっけな。
いわゆるよくある症状は全くないけれど、自己卑下が激しいのは自分でもかねてからあったから、自分はその傾向があるな…ってのは分かっていた。
今までの心理検査でも、どうやら今までの人生の色んな積み重ねが根本に複雑に絡まっているみたいで、まだまだ検査が必要らしいです。
今の状態は本当なら心身ともに療養が必要だけど、仕事をして自立して親に心配掛けさせたくないという気持ちが気力の元になっているので、何とか治療しながら仕事を続けることを協力してくれている病院の存在に随分、助けて貰っています。
そして今回、私に提示されたことは少し緩やかな時間がある仕事の場所に移って、来年の夏までに与えられた課題をクリアすること。
それがクリア出来なければ、私の居場所は無くなるということ。
それを言われた時は正直、余命宣告されたように心臓が冷たくなった。
でも………。

「仕事内容が全く変わったからって、歴は長いんだからそれだけのものを求められるのが当たり前」

「いちいち傷ついたり、落ち込んでたりする年齢じゃないでしょ？」

「“〇〇、この野郎！今に見返してやる！”位のことを思わないの！？」

それらの言葉に、どんどん自分自身が無くなっていくようだった。
10年、頑張ってそれなりの自信と誇りを持った仕事だった。
それが激変したのが2年半前。
全く違う分野になって、それが自己勉強のみで短期間で10年分を埋めるには、私は努力不足だった。
というより、ひたすら焦っていた。
この2年半、ずっと周りに付いて行けなくて、更に覚えないといけないことも日々、増えていって完全に容量オーバー状態になってしまっていた。
自分の器の小ささに、ただ絶望だけが積もっていっていた。

最後に首都圏の上の方が

「貴女は一人じゃない。皆、仲間だよ」

その言葉に久々に本気のボロ泣きをした。
無意識にボロボロと涙が零れるんじゃなくて、その言葉がありがたくて泣けた。
ここ一年、たまにあったふいに勝手に涙がボロボロ零れて、自分でもびっくりしたことがあったけど、これも自律神経の乱れから来ていたらしい。
心と身体の限界を、涙でSOSを出していたっていうね…。
この病気に偏見を持つ人は多くて、私もそうじゃないか？と思いながらも誰にも言えなかった。
でも病院の医師曰く、

「一時、心の風邪って言われていて簡単に治る病気だとか、自分に甘い人がなる病気って勘違いされることも多かったんだよ。でもそれは違って、風邪のように誰でも掛かる可能性があるってことだから、今は医療関係ではこの表現は使わないし、その原因も多種多様なんだよ。一概にこうだから！っていうのはないんだ。素人考えで、未だに差別する人も多いけどね…」

そうだね…。
私も差別されるのが怖くて、誰にも言えなかった…。
だからこそ、「私達は仲間だから。一緒に頑張ろう？」って言葉が本当に嬉しかったんだ…。
期限付きだけど、私はこれ以上自分を嫌いになりたくないから。
せめて、最後まで足掻いてみようと思う。