あの日から明日で三週間。

大丸でたまに期間限定で出店するある有名ラスク専門店。
後輩達が「メチャクチャ旨い～！！」と皆、並んでまで買っているのを見て、甘いものが苦手な自分も購入してみました。
自分のためではなく、急逝してしまった友人の旦那様と友人のため。
この二人、美味しいものが大好きで、お店に食べに行くだけではなく、色んな食材や世界の調味料を揃えては、実際に作って食べるくらいのグルメ夫婦でした。
その二人の舌に認められるかちょっと不安でしたが、友人から“ちょ～うまい！Hにもあげました。絶対美味しいって言ってるよ！！ありがとう！！”のお礼のメールが来て、“本当に二人で一緒に食べさせてあげたかったな…”と、ちょっぴり涙が出そうになりました…。
今回の一連のことは、友人の学生時代の同級生には一切、連絡しなかったそうで、私達が知り合った短大の同級生にも今は別に繋がりないし、知らせなくていいと友人に言われたので、誰も知りません。
そういう私達も実際に会うのは、何年振りか分からないほど久しぶりでした。
毎年、たまに電話しては「今年こそは会おうね」って言い合いながらも、結局は会えない年を繰り返し。
「ここ数年、ずっと会えてなかったのに、ここ数日で集中的に会いまくりだよね」と友人が言っていましたが、行かずにはいられなかった。
旦那様とも二人が付き合い始めた学生時代に会ってはいましたが、その時は会話はなし。
二人の結婚式の発起人会で初めてまともに会って話して、この長い年月に実際に会ったのは両手で納まるか納まらないくらいのもの。
殆どが友人との電話のついでに、ちょこっと会話するくらいしかありませんでした。
入院中に二人でお見舞いに来てくれたこともあったけど、主に電話での会話でのコミュニケーションでした。
私よりひとつ年上だからと、ずっと敬語で話していたのを「タメ口でいいんだよ～」って言ってくれてたのに、なかなかその癖が直らなくてすごく苦労したっけ。
そんな中でも、何故か不思議なくらい二人と繋がっている感覚がありました。
会った時間じゃなくて、繋がっていることを感じさせてくれた二人の強い想い。
二人の存在があるだけで、心強かった。
本当に心から感謝しています。
Hさん、本当にもういないの？
もう秋になっても、Yと「○○(私)の風物詩(身体を壊す)は大丈夫なの？」って、二人で会話はしてくれないんだよね…。
このお店、ネットで注文しても二週間待ちなくらい人気なんだよ？
本当に食べてもらって、たまに泡盛を送った時みたいにまた感想をYから聞きたかったよ…。
少し気持ちが落ち着いてきたと思っていたけれど、どうやらまだまだのようです…。
Yの方がもっともっと辛いのに、私がもっとしっかりしないとな。
自分が思っていた以上に、友人とその旦那様の二人が心の支えになっていたんだなー…と、改めて痛感しております。
でも、まだ夢には出てきてくれてないんだよね。
Hさん、顔がメチャクチャ広いから仕方ないかぁ…。
Hさん、夢の中でもいいから、もう一度会いたいよ…。
明日でHさんが旅立ってから丸三週間です…。
とてつもなく、長くて短い三週間…。